記憶3-タオルについて-
フワフワに弱い話。
なんだか私はフワフワした物に弱い。最近寝る時、フワフワした物がないと寝れない事に気がついた。
今、日本にいる猫たちを思い出すと、何が好きでたまらないのかな、何が恋しいのかな、と考えると、彼らの柄や触感だなと気がついた。
猫の毛は犬の毛とも違う手触りを持っている。
細くて、優しい質感。私は猫そのものも美しくて好きだけど、猫の手触りも好きだ。
猫を触ると、なんだか昔、お母さんと話した優しい記憶みたいな物が思い起こされる。
もしかしたら、猫からはお日様の匂いがするからかもだし、お母さんの優しさ、大きな大きな器、みたいな物を触感からもとても感じる。優しい、優しい触感。
太陽の匂いは、お母さんの匂いでもあるし、猫の匂いでもある。お布団の匂いでもある。お布団て、なんだか柔らかいし、四角だけど、角がなくて、まるっとしてて、なんだか愛らしい。フワフワしてる。
ベッドもいいけど、お布団もいいなあ。
タオルって小さい物だけど、こういう記憶を私に呼び起こさせてくれるツールだなと思った。タオルを通して、小さい頃自分なりに思った雲の触感を再現してみるのも面白いかもしれない。タオルでできた椅子とか可愛いかも。
わたあめと出会って、タオルが雲だという概念は少し薄まったけど、なんかそんなプロダクトを将来作れたら、嬉しい。三軸織には可能性感じる。でも素材が重要かな。
椅子って構造がなくても、成り立つところが好き。雲みたいなクッションとか椅子作ってみたいな。柔らかい物は脆い。だけど柔らかい物は強い。形が変わるから。そんな物をどうやったら作れるか、妄想するのが楽しい。