イギリス留学日記

便所の落書き程度

”私”とは

ディスカッションの途中で、反対意見があると、よく聞きもせず、却下する人が多いなと思う今日この頃。

よほど自分の意見に自信があるのか、なんなのか。

ものづくりにいる立場の人が色々な意見を聞いて、そしてそれを試す事をしないのはよくないと思う。皆表層に囚われすぎなのではないかな。いい事・悪い事は自分では判断できない。ニュートラルな視点を常に持つべきだと思う。割り切りが必要なとこもあるけど、意見は意見として受け入れるべき事は受け入れた方が、自分も他人も幸せになれる事の方が多いんだけどな、と思う。betterな選択は、結局bestの選択になると思う。betterな選択には人を信じる気持ちが入ると思う。個人的に思う事だけど。

なんとなくだけど、まだまだそんな雰囲気が色濃い日本の社会だと思いました。闘う、というよりは見方につけて共闘したいです。そのバランスって難しいから、やっぱり実力をつけて上がるしかない。

同じ立場に行かないと同じ意見が言えないのは当たり前。だから努力するしかない。

こういう時に私は、自分の性別を嫌というほど思い知らされる。

けれども、ヨーロッパにいてよかったと思う。そこが私のラッキーなところ。だからこの環境と自分のポテンシャルを潰さないように生きるんだ。ああ卑しい。ああ汚い。ああ辛い。そんな思いがまた湧いてきては消えていく。自分を保つには自分に勝たなくてはならない。

日本の美術やデザインの為に何ができるだろう。何が正解なんだろう。そんな事を思いながら生きる。

努力は必要だ。努力は実るものではない。実らないものでもある。そこに直面した時に、私は、私を保たないといけない。そのプレッシャーは、たまにどこですっきりさせたら良いんだ?と思う。

でも何も残らないわけじゃない。という事を希望に、地道にやるしかない。10年美術とデザインを勉強してやっと本質がわかった。あとはその使い方。やっぱり人より時間がかかる。割り切りや決断が下手くそで悲しい。悲しい。悔しい。

本物の人と仕事したい。本質がわかる人と仕事したい。その為には本物になるしかない。時間はかかる。でもヨーロッパと日本と、二つの拠点でできそうな私は、強いと思おう。ラッキーな人間だと思おう。

今更になって、憧れのデザイナーさんに言われた、仕事やその仲間は、下手したら家族より大事だ。という言葉の重みを感じた。このプレッシャーを背負って生きるのは、とてもハードだ。

でも好奇心に勝てない。諦めたいけど、諦められない。不思議な人間。