覚悟
私は正論パンチ女らしい。
正論を言うと馬鹿をみる。そんなの知っていた。
でも私は正論を言って体当たりして生きてきた。間違ってることは間違ってると言って生きてきた。正直これはもう変えられない。柔らかくなる必要はあるが。
私がそれをやってしまったら、おしまいだ。ここは勇気を持って、企画を出してみようと思う。
カッコよくいたい、自分がやりたい気持ちもあるが。
でも企画の進行、管理はきっと将来に役に立つだろう。
いろいろなモノのバランスの狭間を、傷つけながら、傷つけられながら生きてきた。
もう迷ってもしょうがない。
しょうがないが、人間だから辛いこともある。弱くもなる。
そんな時のカヤノヤの出汁のお願いくらいは許されるだろう、と思おう。
それで十分じゃないか。
負けない。負けたくないのだ。弱さを受け入れよう。
肩は重い。けど背負ったまま歩かないといけないのだ。そうでなきゃ負けるのだ。自分に。
私は正論パンチ女なので、その正論をかます為に、私が強くならないといけない。
その正論を通すために、泣きながら私は努力をする。きっとこれからもたくさん強くなる。これからもきっとたくさん泣く。たくさん傷つく。
でも傷つけられた分、人を傷つける人間にはなりたくない。
ならない。
世の中間違っている事がたくさんある。
私は日本人で、外国人で、デザイナーで、人間だ。
私は日本の良くないところにたくさん傷つけられてきた。
日本のことなかれ主義、臭いモノには蓋的な性質のせいでたくさん泣いてきた。
そしてたくさん傷つけられた人を見てきた。諦めてきた人を見てきた。
でもこの日本の社会で助けられた事もたくさんあった。
だからもう我慢ならないのだ。もう我慢ならないのだ。
不可能を可能にするために生きるんだ。
それに一生を捧げよう。
デザインの仕事は全然綺麗じゃない。醜くて、劣悪で、汚い仕事だ。
でも美しくて、儚くて、切なくて、愛しい仕事だ。
辛くて何回も辞めようと思った。
でも楽しいから辞められなかった。泥にまみれようが、貧乏だろうが、死ぬまでやるしかない。
デザインとは、喜びであり、愛だ。
私はデザイナーになる。
私はテキスタイルデザイナーになる。
私にテキスタイルがあってよかった。
テキスタイルが人間の生活の根源でよかった。
衣・食・住のバランスを探る旅をはじめよう。
人間の生活の根源を見直そう。
そして、女にも男にも、”人間”に敬意を示そう。